ジョギング、ウォーキング、サイクリングの時に気を付けること(新型コロナウィルス関連) 海外レポートを訳してみた

ジョギングエチケット

新型コロナウィルスに関して、多くの情報がインターネットにあふれています。

その中で、私が最も信頼しているサイトの一つが、山中伸弥(やまなかしんや)先生が発信しているホームページです。

山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信

その中で、「ジョギングエチケット」と題されて、レポートが載っていたのでご紹介します。

目次 Contents

ジョギングエチケット

外出自粛が続いていますが、時々のジョギングや散歩はOKと言われています。

以前より、ジョギングをする人が増えているようにも思います。

新型コロナウィルスは感染しても多くの人は無症状です。

走って大きな息をする時は、咳やくしゃみ同じように周囲への配慮が望まれます。

マスク、もしくはバフなどでジョギングエチケットを心がけましょう。

山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信より

ジョギングエチケットを推奨するレポート

山中伸弥先生のサイトで紹介されていたレポートは以下のリンクです。

Belgian-Dutch Study

翻訳と解説を述べていきます。

”Belgian-Dutch Study:

Why in time of COVID-19 you should not walk/run/bike close behind each other?

ベルギーとオランダの研究:新型コロナウィルス(COVID-19)が流行しているこの時代に、なぜ、(人の)すぐ後ろを歩いたり、走ったり、自転車に乗ってはいけないのか。

コロナウイルス感染症が心配なこの時期に、ランニング、自転車、ウォーキングをしていて、安全な距離はどれくらいでしょう。

多くの国で推奨されている1~2メートルの距離、それよりももっと離れた方がよいのです。

中略

多くの国では、ウォーキング、サイクリング(ここではもっと激しく走る自転車のことかも)、ジョギングは、新型コロナウィルスがまん延している今の時代には推奨される活動であると言われています。

しかしながら、そのような活動をしているときでも、お互いのslipstream(後ろに流れる気流)を避けなければならないことに注意することが重要です。

このことは、KU Leuven(ベルギ―)とTUEindhoven(オランダ)による研究の結果から言われていることです。

典型的なソーシャルディスタンシングのルール、つまり多くの国が適用している1~2メートルの社会的距離のことですが、これは屋内、もしくは風のない屋外で、じっとしているときに効果的な距離というだけです。

ウォーキング、サイクリング、ランニングをする時には、もっと注意が必要です。

走っている人が激しく呼吸したり、くしゃみをしたり、咳をしたりするとき、その飛沫は空気中に残ります。あなたの後ろにいる人は、いわゆるslipstream(後ろに流れる気流)のため、飛沫(ひまつ)の雲の中というべきものの中を通るのです。

研究者は、運動中(散歩、ランニング)の人からの飛沫の発生をシュミレーションすること、そして、違うポジション(隣同士、対角線上に後ろに位置する人、すぐ後ろにいる人同士でのシミュレーションもから、この結論に行きつきました。

通常、このタイプのモデリングはアスリートレベルのパフォーマンスを改良することに用いられます。ランナーがお互いの空気の流れ(エアーストリーム)の中にとどまりパフォーマンスをするときはとても効果的です。
※マラソンを見ていると、前を走る人のすぐ後ろに位置して走るランナーがいますよね。
空気抵抗の観点から、後ろにいると体力を温存できたりするようです。

しかし、この研究によると、コロナウィルスをみるとき、ランナーは前のランナーのスリッップストリームの外にいることを推奨するものなのです。

このテストの結果は、アニメーションでビジュアル化され、みることができます。

前を走る人によって置き去りにされた飛沫の雲が良く見えるでしょう。

「くしゃみや咳をした人はより強い力で飛沫をまき散らしますが、普通に呼吸している人も粒子を残します。」

画像上の赤いドットは最も大きな飛沫を表します。
その飛沫は汚染の可能性を最大にしますが、より早く落ちていきます。

ジョギングエチケットレポート

「しかし、汚染の雲の中のランニングでは、飛沫は洋服について残ることがある。」とBert Blocken教授はいいます。

シミュレーションの結果、風が弱い環境において、隣同士でランニングしたり、歩いたりする場合はソーシャルディスタンシングが特に役に立っていないように見えます。

唾液は2人の後ろに落ちます。

前後にしても、対角線上に位置しながら歩いたりすれば、先に行く人の飛沫を浴びるのはより少なくなります。

汚染のリスクは、人が前後に位置し、他人のスリップストリームの中にいる場合最も高くなります。

これらの結果に基づいて、研究者はアドバイスします。
1列になって同じ方向へ動く人が取る適切な距離は、少なくても4~5メートルである。それが、ランニングやスローサイクリングの場合は、10メートル、
ハードなサイクリングの場合は少なくても20メートルは必要であると。

また、ひとを追い越すときには、あらかじめかなりの距離をその人と違うレーンを行くことをお勧めします。例えば、自転車だったら20メートルなど

これは考慮すべき明確な情報です。また、混んでいる公園などは閉鎖を考慮することも必要と考えます。

おそらく、よりよい方法は、自分で、少なくても十分な距離をとって通りを走ることです。

どうか気を付けて”

レポートの解説

新型コロナウィルスの感染を避けるために、多くの国がソーシャルディスタンシングを推奨しています。

社会的距離のことであり、感染予防のため人と人との距離を1~2メートル離しましょう、という考え方です。

この論文では、ソーシャルディスタンシングは、屋内や無風の屋外で、じっとしているときだけに当てはまるというのです。

外出自粛の際でも、日々の健康を維持するための散歩やランニングなどは許されています。

健康維持のための散歩、ランニング、もしくはサイクリングをする時は、1~2メートルのソーシャルディスタンシングでは足りないようなのです。

歩いたり、走ったりしている人の飛沫は後ろに飛んでいきます。

すぐ後ろをついていく人は、前の人が放った飛沫の雲を通り抜けるのと同じことが起こります。

大きな飛沫は重いので、すぐ地上に落ちていきますが、後ろをついてくる人がすぐ近くにいたら、その人の洋服に着地することも考えられます。

前の人が新型コロナウィルスに感染していたら・・・と考えると、かなり距離を取ることが必要なのです。

散歩、ウォーキングでは少なくても4~5メートル、
ランニング、ジョギングでは10メートル、
サイクリング、自転車ライドでは20メートルは離れておくことが必要、とのことです。

また、飛沫はすぐ後ろに流れていきます。そのため、距離が近くなった場合には、斜め後ろを走るなどの工夫をしましょう。

その考え方からすると、前の人を追い抜くとき、その人のすぐ後ろには飛沫の雲があると考えて、あらかじめレーンを変えて、飛沫の雲を避けるような走り方をしましょう。

ざっと、このようなことが書いてありました。

現状

犬の散歩で川沿いを歩いています。

明らかに以前とは混雑具合が違います。

外を歩くときはマスクなど必要ないと考えていましたが、実は飛沫を後ろに飛ばしているかもしれない。
となるとやはりエチケットのマスクは必要なのかもしれません。

また、前方からジョギング中のランナーが息をあげて走ってくると、恐怖を感じていましたが、その飛沫は実は後ろに流れていることが多いので、ランナーが前を走っているときこそ注意が必要なのだということが分かりました。

ランニングをしている人にマスクをしてほしい、というのは酷かもしれませんが、自分が飛沫を飛ばしていることに、注意を向けて、安全に走って欲しいものです。

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