
NHK大河ドラマ『麒麟がくる(きりんがくる)』、放送の遅れがあったものの、1話の視聴率は 19.1%、その後の2話3話は
少し落ちているモノの、好評な出だしです。
ここでは、2回と3回を振り返ります。
目次 Contents
第2回「道三の罠」あらすじ
1547年秋、尾張の「織田信秀(おだのぶひで)」が2万の兵を率いて、木曽川を越えて美濃へ攻めいってくる。
迎え撃つ「斎藤利政(さいとうとしまさ)」は、4千の兵。
織田軍勢に攻められ、稲葉山城にろう城する。
斎藤利政(道三)は、織田勢が油断したすきに、城を開けて反撃をし、織田勢を追いやった。
美濃、斎藤利政(道三)の館に、美濃の守護(守護大名)である「土岐頼純(ときよりずみ)」が陣中見舞いにやってくる。
土岐頼純は斎藤利政(道三)の娘「帰蝶」の夫である。
あらかじめ戦の応援に来ていた帰蝶は、まだ戦がどうなるか分からない状況だったのに、夫が戦の準備をしていないことを責める。
帰蝶を退席させ、斎藤利政(動産)は娘婿である土岐頼純こそが、織田勢を扇動して回の戦を仕掛けた張本人ということで、土岐頼純を毒殺する。
第2回登場人物とキャスト(敬称略)
美濃の国
(地位の高い順)
◆土岐頼純(ときよりずみ)→キャスト:矢野聖人(やのまさと)
・美濃の守護大名
・斎藤利政の娘、帰蝶の夫
・今回で、斎藤利政(道三)に毒殺される
斎藤家
◆斎藤利政(のちの斎藤道三)→キャスト:本木雅弘(もときまさひろ)
・美濃の守護代
・美濃の守護大名、土岐頼純の舅
◆斎藤高政(のちの斎藤義龍)→キャスト:伊藤英明(いとうひであき)
・斎藤利政の息子(嫡男・跡取り)
・今回の戦いで、父親のやり方に不満。
・父子関係に確執がある。
◆小見の方
・病床にいる。
・明智光秀の叔母
・帰蝶の母
◆帰蝶(斎藤利政の娘)→キャスト:川口春奈(かわぐちはるな)
◆稲葉良通(斎藤家家臣)→村田雄浩
・斎藤高政(義龍)の母、深芳野(3話に登場)は、稲葉良通の姉。
明智家
◆明智十兵衛光秀→キャスト:長谷川博己(はせがわひろき)
◆明智光安(光秀の叔父)→キャスト:西村まさ彦(にしむらまさひこ)
・今回のいくさで、負傷
◆ 牧 (光秀の母)→キャスト:石川さゆり(いしかわさゆり)
◆藤田伝吾(明智家家臣)→キャスト:徳重聡(とくしげさとし)
尾張
織田家
◆織田信秀→キャスト:高橋克典(たかはしかつのり)
・織田信長の父
・尾張の守護代織田家の一族
第2回ふりかえり
時代は室町時代の末期。室町幕府の地方自治は守護と地頭が置かれていました。
守護大名は室町時代の南北朝時代の動乱のさなか、地頭などの武士を家来にして自分の領地を広げていった武士です。
鎌倉時代の守護は軍事的、警察的な機能のみを持っていたのですが、室町時代の守護は、国を広げ、人の支配の面でも、大きく影響力を広げていったことから、「守護大名」と呼んで区別されます。
美濃の国の守護大名は、土岐氏。第2回で毒殺された土岐頼純がその時のトップです。
土岐氏は、鎌倉時代からの源氏の流れをくむ武家の一族です。
最盛期には、美濃、尾張、伊勢の3ヵ国の守護大名となり、多くの庶流が生まれ、たくさんの人物を輩出した名家です。
要するに、たくさんの分家から多くの大人物を生み出したということでしょうか。
そもそも明智家も土岐家から分かれてできた家です。
さて、そんな名家の土岐家も、守護の座を一族内で争うことで、力が弱まっていきました。
今回毒殺された土岐頼純は実はあまり文献が少ないのです。
頼純の父親「土岐頼武」と、その弟つまり頼純の叔父「土岐頼芸」がトップの座を争い、
一時、頼武が守護大名になり、そのあと目を継いだ頼純が守護大名となっている、という設定でした。
この「麒麟がくる」では、斎藤利政(道三)の娘、帰蝶を妻として、斎藤利政(道三)からバックアップを受けるという形でした。
利政は守護代、つまり守護大名の家臣ですが、守護大名を陰で操るという設定。
斎藤利政(道三)からすれば、守護大名はいわば、斎藤家のいいなりの操り人形として存在しておればよかったのですが、
今回、土岐頼純が織田家をそそのかして、美濃に攻撃を仕掛けたということで、殺してしまったという展開です。
娘の帰蝶は織田信長の妻になるのですが、その前に、土岐家に嫁いでいた、という説をドラマにした形です。
文献が残っていないので、どんな説を使ってドラマが進むのか、非常に面白いところです。
さて、主人公の明智十兵衛光秀は、今回の戦で、侍大将2人の首を取れ、と斎藤利政(道三)に命じられ、活躍します。
ただ、首を取ろうとした侍大将の顔が、自分の叔父に似ていたことから、一瞬躊躇します。
そして、「こんなことが武士の誉(ほまれ)なのか、こんなことが・・・」と
いくさに対して疑問を感じるという場面がありました。
織田信長を討った印象だけがつよい、「明智光秀」という人が、
どのようにして、その選択するに至ったか。
明智光秀の人なりが、どのように描かれるか、楽しみになる場面でした。
第3回「美濃の国」あらすじ
戦のあった1547年秋から半年後。
明智の荘では、「駒」が戦後のけが人の世話をしていた。
光秀の母・「牧」と明智の荘を訪れていた「帰蝶」との会話の中で、幼いとき自分を火事から救ってくれた侍が美濃の国の人ではないかと考える。
美濃の国・守護代の「斎藤利政」は、急死した美濃の守護大名「土岐頼純」の代わりに、その叔父の「土岐頼芸(ときよりのり)」を守護大名の座につけることにする。
斎藤利政(道三)の息子「斎藤高政(さいとうたかまさ)」の母は、土岐頼芸の元の愛妾である。
斎藤高政は自分の母親「深芳野(みよしの)」に、自分は本当に斎藤利政の子供なのかを問いただす。
土岐頼芸に、さもじぶんの子供であるかのように、匂わされたからである。
父への不満を明智光秀にもらし、自分とともに国を治めて欲しいと頼む高政。
そのころ、駿河の国守護大名「今川義元(いまがわよしもと)」が、三河に攻め入り、織田と戦おうとしていた。
第3回登場人物
美濃の国(地位の高い順)
◆土岐頼芸→キャスト:尾美としのり(おみとしのり)
・甥、頼純の代わりに守護になる
・斎藤利政(道三)の側室、深芳野はもと愛妾
・齊藤利政(道三)とは対立
斎藤家
◆深芳野(みよしの)→キャスト:南果歩(みなみかほ)
・齊藤利政(道三)の側室
・齊藤高政の母
その他
◆望月東庵(もちづきとうあん)→キャスト:堺正章(さかいまさあき)
・京にいた医師
・齊藤利政(道三)の正室小見の方の治療をする
◆駒(こま)→キャスト:門脇麦(かどわきむぎ)
・望月東庵の助手
・子供の時、火事で両親を亡くす
◆菊丸(きくまる)→キャスト:岡村隆史(おかむらたかし)
・三河出身の農民
・明智光秀に助けられ、お礼に明智の荘にやってくる
駿河の国
今川家
◆今川義元(いまがわよしもと)→キャスト:片岡愛之助(かたおかあいのすけ)
・駿河の国、及び遠江国の守護大名
・東海道の支配者
◆太原雪斎(たいげんせっさい)→伊吹五郎(いぶきごろう)
・今川義元の軍師
・三河への進軍の大将
第3回振り返り
話はあまり進んでいませんが、斎藤利政(道三)と土岐家の関係がはっきりしました。
源氏の流れをくみ名家として絶大な権力を持ち続けていた土岐家。
その土岐家の人事までも、齊藤利政(道三)は手に握っている様子でした。
ただし、今回出てきた土岐頼芸も一筋縄ではいかない存在のようで、裏で織田家に斎藤家を攻撃させる画策をしたり、
内側から斎藤家に紛争を起こそうとして、息子・斎藤高政にいらぬことを吹き込んだりしていました。
また、このことから、斎藤利政(道三)、高政父子のぎくしゃくした関係性も良くわかりましたね。
斎藤高政(伊藤英明さん)は斎藤利政(道三)の長男でありながら、父に疎んじられていると感じています。
それは、正室の子供ではないから。
おまけに、母親の深芳野は、土岐頼芸のもと愛妾であることから、もしかしたら、本当の父親は利政ではないのかも、との疑惑も持っています。
それだけではなく、父親の政治手腕にも疑問を持っていることを明智光秀にも明かしたところから、この父と子の確執が深まっていくことが予測されます。
実際、斎藤道三と息子の高政(その時は義龍)は、戦うのですが、その時明智光秀は父親の道三側で戦うとされています。
今は元学友で、仲の良い明智光秀と斎藤高政ですが、どのようして別れていくのか、気になるところです。
第4回は
題名は「尾張潜入指令」
今川義元との闘いで手傷を負った尾張の織田信秀の様子を探るため、明智光秀と東庵、菊丸がスパイとなって尾張へ潜入するようです。
元々、明智光秀は織田信長の家臣になるのですから、どのように織田家と接触していくのか、見どころかもしれません。
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