犬を飼っていると気になることの一つが食事のこと。
ドライフードはどこのメーカーのものがいいのか?
手作りのご飯を食べさせたいけどどうすればいいのか分からない。
色々な悩みが出てきます。
ここでは、手作り食を取り入れた我が家の犬の食事事情をご紹介します。
目次 Contents
手作り食を取り入れたのは、病気をしてからだった
我が家のゴールデンレトリバー、現在8歳の女の子です。
彼女が5歳の時、子宮蓄膿症を発症しました。
その経緯はこちらに記載しています。
犬の子宮蓄膿症 しきゅうちくのうしょう 初期症状を見逃さず早期発見をしよう
発見は早かったのですが、その時の主治医の獣医師が内科的な治療を選択したため、
ずっと細菌感染が続いていた状態が数週間。
セカンドオピニオンでかかった獣医師にはすぐ手術を勧められ、最終的に手術で子宮を摘出するという経緯がありました。
手術をしてくれた獣医師に、感染の時期が長いと腎臓に負担がかかることがあり、子宮蓄膿症が治っても、腎臓の経過は診ていった方が良いと言われました。
人間も、一度病気をして健康を損ねると、そのあと、食べ物や生活の見直しをしますよね。
それと同じで、ペットも大事な家族の一員なので、健康のため食生活を見直そうと思い、犬の食事を手作りすることにしたのです。
ペットの手作り食を学ぶ
実は、犬を飼う以前に、獣医師の須崎恭彦先生が書かれた「犬の手づくりごはん」に関する本を読んだことがありました。
確か、「かんたんで経済的!愛犬のための手作り健康食」という本だったと思います。
いざ犬のご飯のことが気になって、あらためて須崎先生のことを調べると、APNA(ペット食育協会)という団体を作っていて、そこでペットの食に関することを学ぶ講座を開催しているということを知りました。
早速ペット食育講座の入門講座に行くことにしたのです。
ペット食育講座の入門講座は、ペット食育協会(APNA)が認定したペット食育指導士が全国で開催している講座です。
サイトによると
・今までのペットの食事について意識したことがない人
・ペットの食事や栄養学についてこれから学び始めたい人
・断片的に知ってはいるけれど、自信を持ち切れない方
・手作り食がいいのか、ペットフードがいいのか分からない人
におすすめ、とのこと。
内容は、
・ペットフードは悪、絶対にダメ
・栄養バランスのために○○をしないとダメ
なーんていう、飼い主の選択肢を狭めるような内容ではなく、
ペットのための食事選びを手助けしてくれるような内容。
ドッグフードを選ぶ時の参考になることも教えてくれますし、
手作り食のメリットもしっかり教えてくれます。そのほか栄養バランスのこと、
食餌量のこと、水分のこと、塩分のこと、などなど様々なことを短い時間でしっかりと伝えてくれる内容でした。
そして、なにより、手作りご飯に対するハードルをぐっと下げてくれるので、気軽に気楽に
「ペットのご飯を手作りにしてみよう」と思わせてくれたのが、講座を受けた一番のメリットでした。
詳しくはこちらのサイトへ→ペット食育講座入門
早速手作り食を始めてみる
ペット食育協会(APNA)のペット食育口座入門編を受けたその日のご飯から、手作りのものを少しづつ取り入れ始めました。
ご飯のバランスは、炭水化物(ごはんとか麺、パンなど)、蛋白質(肉、魚、大豆製品、乳製品など)、ビタミン類(野菜など)をそれぞれ、1:1:1の割合でと教わりました。
確か、お肉〈鶏肉)と野菜を適当に混ぜて、スープを作り、ご飯と混ぜて食べさせたと思います。
その当時はドライのドッグフードを食べさせていたので、最初はドライフードを減らして、スープとご飯を加えて食べさせました。
我が家のハルはゴールデンレトリバーなので、食べることが大好き。ドライフードでも喜んでがつがつ食べるのですが、初めて手作りスープごはんをフードにかけて与えたときは、いつもの百倍は喜んで食べてました。
いつまでもいつまでも空になったお皿を舐め続けてたのを覚えています。
その日からだんだんとドライフードを減らし手作りご飯に移行していきました。
ペットの手作りご飯のメリット
ワンちゃんが食べてはいけないもの(ネギなど)以外は、なんでも使うことができます。
冷蔵庫に中途半端に残っている野菜や、卵、お肉を使えば、偏りなく色々なものを自然と食べることができます。
偏りがなくなる、というのがポイントです。
ワンちゃんも水分はとても大切。人間と同じです。
ご飯を手作りにすると、自然と水分も多く含まれるものを食べられます。
実はこれは犬に限ったことではありません。
特に水をあまり飲まない猫ちゃんのご飯も手作りすることによって、水分調節を食事ですることができるのです。
手作りご飯は、野菜を沢山使います。すると、カサが増えるのです。
普段のドッグフードと同じカロリーのご飯を食べさせるとしても、ドッグフードよりもたくさんの量を食べられます。
少しやせなくてはならないワンちゃんでも、無理なく食事のカロリーを減らすことができるのです。
我が家のゴールデンレトリバーのハルは子宮蓄膿症で子宮と卵巣を取ってしまったことで、肥満になりやすいということも気になっていました。
ローカロリーな手作りごはんでは、量がたくさん食べられるので、食いしん坊のワンちゃんでも大満足です。
アレルギー体質のワンちゃんには、アレルゲン除去食を作ることができる
最近はアレルギーで困ってるワンちゃんもいますね。
特に、食べるものでアレルギーが出てしまう犬には、アレルギーの原因になるものを食べさせないようにごはんを手作りすることができますよね。
高齢になると腎臓病になってしまうワンちゃんが多いそうです。
我が家も腎臓病が気になって、毎年詳しい腎臓の検査をしているくらいです。
万が一腎臓病になってしまっても、療法食を自分で作ることができます。
もちろん、少し勉強は必要ですが。
手作りご飯の実際
◇食事のバランスは、炭水化物(ごはんとか麺、パンなど)、蛋白質(肉、魚、大豆製品、乳製品など)、ビタミン類(野菜など)をそれぞれ、1:1:1の割合。
◇食事の量は、犬の頭の鉢の量。
例えば、犬に眼が隠れないくらいの帽子をかぶせたとします。その帽子に入るご飯の量がちょうどいい量だそうです。
◇量の確認は体型でする
食事の量は上記に書いた通りですが、その量であっているか不安ですよね。
それは、ご飯を食べさせて、数週間単位で犬の体型を見ながら調節すればいいそうです。
少し、痩せてきたと思えば食事量を増やせばいいし、逆にぽっちゃりと太って来たら少し減らせばいいのです。
便の様子を見て決めてもいいですよね。
我が家の場合
基本は野菜のスープ+蛋白質+炭水化物です。
【1】野菜スープ
野菜のスープを作ったきっかけは、ツイッターでフォローしたワンちゃんのサイトからでした。
こちらのサイトにあるように、家にある、野菜、乾物、などをごった煮にして4,5日分作ります。
ご飯にかけて蛋白質を足して出来上がり。
このスープをより早く作るために、圧力鍋を使うようになりました。
【2】蛋白質
幸いなことにアレルギーが無い子だったので、何でも食べさせていました。
鶏肉、豚肉、鹿肉、馬肉、牛肉、卵、ヨーグルト、煮干しなどなど。
最近は、ブッチというフードを蛋白質として取り入れています。
【3】炭水化物
主にごはんです。人間のご飯を取り分けています。
【4】その他(ドライフード)
少しやせて来たり、便の量が少なくなってきたら、ドライフードを手のひら一杯分ほど足して食べさせています。
手作りごはん注意点
同じものばかりを食べ続けていると、もしかしたら体に負担があるかもしれません。
例えば、鶏のささみはリンの含有量が多いそうです。リンは腎臓に負担をかけるので、それを毎日毎食食べていたら、もしかしたら腎臓に悪影響があるかもしれませんよね。
でも、たまに食べるくらいなら、身体への負担はそんなに気にしなくてもよさそうです。
まるでフランス料理??と思うくらいの凝った手作り食をインスタグラムなどでアップしてる人もいます。
もちろん、それが楽しい人はそれでいいと思います。でもそういうキラキラした犬の手づくりごはんをみて、自分もそうやらなくてはならない、と考えてしまわないように。
飼い主の負担にならないくらいの、素朴なご飯でいいのです。気楽に、気軽に続けられるのが一番。
疲れたり、時間が無いときは別にドライドッグフードを食べさせてもいい、と割り切りましょう。
人間だって、たまにはインスタントラーメンを食べたり、ファストフードでご飯を済ませてしまったりします。
それで、急に病気になったり具合が悪くなったりしません。
ワンちゃんだって、一緒です。
合言葉は気楽に、気軽に
まとめ~手作りご飯最大のメリットとは
ワンちゃんのごはんを手作りするのは、ワンちゃんの健康にためにとてもいいことです。
あまり難しく考えずに、自分のできることから取り入れてみてください。
自分の愛犬のご飯を手作りにすることで、自分の食事のことも意識するようになります。
ワンちゃんと同時に、自分も健康になることができるのです。
犬の手づくりごはん、一番のメリットは、ワンちゃんのことだけでなく自分や家族の健康も得ることができることです。
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