2019年12月に中華人民共和国湖北省武漢市において、新型コロナウイルス関連の肺炎の発生が報告されました。
その後中国を中心に、世界各国で発生が報告され、2020年になり1月31日現在、日本においてもヒトからヒトへの感染が確認されています。
町ゆく人たちのマスク姿も増え、ドラッグストアからはマスクが消えました。
こういう異常事態の時こそ、正しい知識と正しい対応が必要です。
2020年1月30日NHKの情報番組『あさイチ』では
「コロナウイルス 今知っておきたいこと」と題して特集していましたのでまとめます。
目次 Contents
新型コロナウィルスの感染率・致死率は?
現時点で新型コロナウィルスは1人の感染者から1.4人から2.5人に感染する確率があるそうです。(WHO発表1月24日)
2020年2月21日追記
世界の研究機関からはWHOが発表している、「1.4から2.5」という数字を上回るという結果が報告されているようです。
◇香港中文大学 約3.6
◇ドイツハイデルベルク大学その他・・3.3
◇アメリカフロリダ大学その他・・3.8
各機関を平均するとおよそ3.3という数値です。
他の感染症で比べてみると、
・SARS 感染者1人→1人以下
・インフルエンザ 感染者1人→2~3人
・はしか 感染者1人→12人~18人
そこそこ感染しやすいウィルスであることは確かです。
新型コロナウィルスの致死率は現時点で2%~3%(2020年1月29日現在)
SARSの致死率がおよそ10%なので、比べればそこまでおそろしい感染症ではないといえます。
重症度は約20%(WHO)と言われています。
新型コロナウィルスに感染した時の症状は?
新型コロナウィルスに罹患した時の症状は、
発熱
咳
息苦しさ
呼吸器症状
筋肉痛
倦怠感
など、風邪によく似た症状で現れます。
全ての症状が出るわけではありません。
比較的軽症、または無症状なことも多いです。
重症化した場合は
肺炎
呼吸困難
腎機能の低下
などが見られ、医療機関での対応が必要となります。
新型コロナウィルス潜伏期間は?
新型コロナウィルスの潜伏期間は、10日前後。
最短で1日、最長で14日間です。
ただし、潜伏期間であっても、人に感染させる可能性もあります。
新型コロナウィルス最も気を付けるべき人は?
感染力は高いが、重症度が低いと言われている新型コロナウィルスですが、気を付けなくてはいけない人たちもいます。
高齢者
重症な慢性疾患の患者
※高血圧、糖尿病、心臓疾患、肝臓疾患
このような方々は、症状が重くなることがあります。
まずは感染をさけ、基礎的な体力を温存できるよう、日常生活を整えることが必要です。
新型コロナウィルス 子供や妊婦は?
新型コロナウィルスの患者は主に大人だということですが、子供も報告例があります。
中国では新型コロナウィルスによる肺炎で死亡したのは、中高年が多いので若い人は感染しにくいのではないか、との見方がありました。
しかし、子供の感染例も確認されてきたので、やはり、原則として誰でも感染する可能性がある、とのことです。
妊娠している方に関してのデータはまだないので、はっきりとはいえないが、重症になった症例はまだないそうです。
新型コロナウィルス、各自でできる予防対策は?
一般的な風邪の対策と一緒で、手洗い うがいが大事ですが、それ以前にアルコール消毒が有効であるとのことです。
アルコール消毒が有効とはいえ、効果的な使い方をしないと意味がありません。
手に擦り付けるときも、
手の甲
手のひら
手のひらのしわ
指の間
爪のきわ
爪の先
手首
などにある程度の時間(30秒以上)をかけて擦り付けないと効果は期待できません。
ドラッグストアからマスクが消えたけど・・・
ドラッグストアではマスクが売り切れ、通販サイトでは法外な値段で売られています。
(30枚入りが4000円以上とか)
マスクは感染予防に効果がある?
実はマスクが感染予防に効くかどうかは分かっていません。
というのも、コロナウィルスの直径は100㎚(ナノメートル)です。
医療機関で使われる高性能のN95マスクは「細菌や花粉など直径300㎚(ナノメートル)以上のものを9割近くブロックできる」と言われているので、コロナウィルスは通り抜けちゃいます。
一般に売られているマスクに関しては、3000㎚(ナノメートル)のものをブロックできると言われいるので、もはや、ざると水の関係のようにウィルスはすりぬけるでしょう。
「マスクをしていれば、ウィルスを避けられる」とは簡単にはいきません。
では、マスクは無駄なのでしょうか。
それも違います。
コロナウィルスに感染した人が、咳やくしゃみをした場合、ウィルスは水分に覆われ、サイズが5000㎚(ナノメートル)の飛沫(しぶき)となって出てくると言われているので、通常のマスクでもブロックができるのです。
当然、感染した人がマスクをしていれば、拡散するのを防げます。
また、マスクをすることで、口や鼻の潤いを保てるので、その意味で有効と言われています。
新型コロナウィルスの治療
新型コロナウィルスは新しいウィルスなので、まだ特効薬(抗ウィルス薬)やワクチンは開発されていません。
一般の風邪と一緒で、対処療法です。
安静
睡眠
栄養
水分補給
重症の場合は、医療機関で酸素吸入や脱水の際の点滴などで回復する方も多くいます。
新型コロナウィルスに感染したかも、と思ったら
感染の可能性があると思った方は、病院へ行く前にまず電話をしましょう。
そして、どの施設で対応ができるのか確認してください。
これは、病院での2次感染を防ぐためです。
まずは、最寄りの保健所や医療機関に電話で相談してください。
コロナウィルスの確定診断は?
新型コロナウィルスにかかったかどうかの判断は遺伝子レベルの検査にて行われます。
調べるのは国立感染症研究所や、地方衛生研究所などで送られてきた患者の検体に含まれる遺伝子をPCRと言われる方法で増幅させて調べるのです。
よって、近くの病院、救急外来に駆け込んでもすぐには確定されない、ということになります。
だから、慌てずにまず電話で確認です。
厚生労働省:電話相談窓口
厚生労働省・電話相談窓口(コールセンター)
03-3595-2285
※受付時間:9時から21時
各保健所は「保健所 お住まいの地域(世田谷区など)」で検索すればすぐ出てきます。
新型コロナウィルス 今後
上記に書いてきた情報はすべて、2020年1月31日現在のものです。
ウィルスが変異する可能性もあり、感染力、重症度、など変わってくることもあるでしょう。
そして、各国で特効薬の開発も進んでいるので、そのうち薬で治療できることにもなっていくはずです。
何よりも、個人がデマや偽の情報に惑わされず、冷静に正しく対処してくこと、これが何よりも大切です。
マスクで拡散が少しでも防止できるのであれば、大量に買い占めたりせず、必要な人すべてに行きわたることが大事です。
ウィルスが体内に侵入してきても、自分の免疫力で撃退できるよう、自分の体力を整えておくことも大事です。
最後に私の大好きな石田ゆり子さんがインスタグラムで呟いていたのでご紹介します。
確かに新型ウィルス怖いです。
だけど分け合って(マスク)みんなで予防しないと、意味ないですよね
本当にその通り。
こんな非常事態の時こそ、手を取り合って助け合っていきたいものです。
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