「やり抜く人の9つの習慣ーコロンビア大学の成功の科学」メンタリストDaiGoさんオススメ 子育て中のお父さんお母さんにぜひ読んでほしい

やり抜く人の9つの習慣を読んで

メンタリストDaiGo(ダイゴ)さん推薦の「やり抜く人の9つの習慣ーコロンビア大学の成功の科学」を読みました。

DaiGoさんのブログで「1時間で読める 人生変わる2冊」として紹介されていた1冊です。

読むと人生変わる本【1時間で読める】

ブログを読んですぐアマゾンに注文しましたが、到着に1週間以上かかりました。

さすがDaiGoさん、影響力がすごいですね。

ダイゴさんいわく、2冊に絞った理由が

・読みやすいこと
・たくさんの本から迷わないこと
・昔の自分に勧めるべき本であること

とのことでした。

確かに、海外の自己啓発的な書籍は、本がぶ厚く、読みにくいものも多いので、そもそも「やり抜く力」を身に着けたくて本を買う人に最初から敬遠されてしまいます。
「やり抜く人の9つの習慣」は拍子抜けするほどページ数が少なく、それが読み切る達成感につながります。
そして、余計なことが書かれていないので、どんどん読み進められ、大事なことが心に残るのです。

書籍名:やり抜く人の9つの習慣~コロンビア大学の成功の科学
著 者:ハイディ・グラント・ハルバーソン(Heidi Grant Halvorson)
訳 者:林田レジリ浩文
出版社:ディスカバー・トゥエンティワン

著者のハイディ・グラント・ハルバーソンph.Dは社会心理学者です。(コロンビア大学で博士号を取得)
モチベーションと目標達成の分野の第一人者です。

この書で紹介されているテクニックは、実験による研究論文から導き出された理論ですし、参考文献も提示されているので信頼度が高いといえます。

誰もが実現できるわけではない、高い目標を達成できた人に共通しているモノとはなんでしょう。
特別な才能でしょうか。

心理学の調査研究によると、仕事や私生活で目標を達成した人たちには、共通する思考や行動パターンがあることが明らかになっているとのこと。

つまり、彼らを成功に導いたのは「才能」ではなく、「ある種の思考や行動」ということなのです。

この思考や行動を「9つの習慣」としてまとめているのが、この書です。

そしてこの9つの習慣は、驚くほど当たり前のことばかりです。実行するのに難しくはありません。
「当たり前で簡単に実行できる」と「誰もが当たり前に実行している」ことはイコールではなく、そこが
目標を達成できる人と、そうでない人の分かれ目なのです。

まずは自分を振り返り、自分のできていること、できていないことを認識し、この本で学んだことを自分の生活に落とし込んで実践することが何より大切なこと、と著者はいっています。

ここでは、9つの習慣のうちのいくつかをピックアップして、紹介します。

目標に具体性を与える

これ、びっくりするほど当たり前なのですが、意外と見落とすところです。

例えば、痩せたいとおもっているならば、目標は
「痩せる」ではなく、
「○キロ痩せる」とするべきなのです。

○キロ痩せると目標を明確にしたら、いつまでに何をしたらいいのか、がはっきりしてきますね。

例えば私はブログに書きました。

この1年でやりたいこと100 2020年(令和2年)不思議と自分が見えてくる

「1年間、ピラティスに200回行く。」と書きました。

これが、「ピラティスになるべくたくさん行く」だと、具体的ではありません。

1年間に200回となると、1か月に16回から17回行かないといけません。
すると、1週間に最低4回は行かないと達成できないことがわかります。

面倒だな、と思ったときに、その数字が背中を押して、ピラティスに行かせてくれるのです。
具体的な目標が「やり抜く力」を与えてくれるわけです。

if‐thenプランニング(イフ・ゼンプランニング)

目標を具体的にして、時間の効率化をしてやるべきことを集中してやりたいと思っても、実行するのは簡単じゃありませんよね。

届いたメールに気を取られてしまう。
ついつい動画サイトを観てしまった。

やるべきことがあるときに限って、気を取られるようなことが起こります。
こうした目標達成への行動を邪魔したり、集中力を妨げることへの対処法として、
または、やるべきことが多すぎてどう手を付けたらわからなくなってしまったときの対処法として、

if-thenプランニングという手法を紹介してくれています。

「もしこうなったら、こうなる」という意味ですが、どんな目標でも達成するのに役立つ強力な方法だということです。

これは、どんな行動をするかを事前に決めておくことで、実行につながる確率が高まるということなのだそうです。

それも、「いつ」「何を」を具体的に決めておく、と実行できる確率が高まるのです。

私のピラティスの例で例えます。
私が通っているピラティススタジオは、レッスン前に予約が必要です。

以前はピラティスに行くつもりのその当日に予約を入れていました。

でもこれでは、家事や仕事が長引いたり、面倒くさくなったりして、結局行かない日も出てきてしまいました。

ですので、こうしました。
少なくても前日までに予約を入れることにしたのです。

すると、if→ ○月○日になったら
    then → ピラティスに行く

という行動計画ができたため、仕事があっても、面倒くさくなっても、ちゃんとスタジオに行ける確率が高まりました。

さらに、予約をもっと早めに入れることにしたのです。
    if→ 翌月のスケジュールが出たら
    then →予約を入れる

こうすることで、1か月に行くべき回数をきちんとこなすことができ、1年間で200回という目標には到達できそうです。

このif-thenプランニングですが、気づいたことがあります。

実は、家庭の主婦(夫)は意識せず行っていると。

私の場合、if→朝起きると then→洗濯をし始める。
     if→○時になると then→ご飯を作り始める
     if→○時になると then→犬の散歩に行く
などなど。体調が悪くない限り、どんなに忙しくても、やることが多くても、「if」 がきたら、自分の手を止めて、やると決めていることを100%実行に移しています。

きっと家事以外の目標もこれくらい、事前にやるべきことを決めておけば、あとは自動に行動できるようになるということです。

ブログを書く時間を確保したいと常々思っていますので、この「if-thenプランニング」の方法を用いて、一日の時間を有効に使いたいと思いました。

現実的楽観主義になる

目標に向かっているとき、「ポジティブ」であることはモチベーションを高める大きな助けとなります。

ところが、「望むものは簡単に達成できる」とか「欲しいものは簡単に手に入る」などと考えると失敗する確率が高まるそうです。
このように考えると目標達成に必要な準備や努力を怠ってしまうからです。

よくある「引き寄せの法則」。これに著者は警鐘を鳴らします。

引き寄せの法則とは「思考が現実になる」という積極思考のことです。

例えば、自分がお金持ちになりたい、なるのだと信じれば、お金持ちになるというものです。

確かにポジティブに考えることは大切なことでもあります。
ある人が成功できるかどうかの指標として、その人が心から自分の成功を信じているかどうかが重要というのも確かなようです。

「目標は達成できる」と信じるのは変わらず大切なことです。
しかし、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけない
やり抜く人の9つの習慣より

つまり、現実的な楽観主義ならばよいけれど、”非現実的”な楽観主義は危険と言っています。

現実的な楽観主義とは、「成功を望み、それにふさわしい努力をする」人です。
自分の目標を達成するためには、それ相応の困難を乗り越えなくてはならない、と覚悟できている人だからこそ「自分には成功する力があるのだ」と思えるのです。

”非現実的”な楽観主義、つまり引き寄せの法則に傾倒している人は、成功は信じていれば引き寄せられると思っています。
そこに、努力や辛抱などなく、信じているだけ。

病的に太っている人が、今までの食生活や運動傾向を変えることなく、信じているだけで痩せられるわけがないですよね。

目標を達成するために、現実的にどんな努力が必要か、困難を予測し最善の努力をしなくてはならない、と考える現実的な楽観主義者こそ、大きな成功をつかめるのです。

目標が大きければ大きいほど、成功するのは大変で、相応の努力が必要です。
・起こるかもしれない問題を予想
・それに対する対処を計画
・問題が起きたら対処に当たる

不安に思って障害を探す人たちに対して、頭の中がお花畑のポジティブお化けたちが、「ネガティブな人」とレッテルと貼ることもあるでしょう。

しかし、多くの研究が証明しいているのは、「不安に思って障害を探すこと」が成功への大切なステップということだと、筆者は書いています。

過去、自己啓発本を読み漁り、嫌になり全て売ってしまった経緯をもつ私は、ここで大きく拍手したいくらいでした。

さて、「やり抜く」に戻します。

GRIT(グリット)

最近注目されてきた「Grit」という言葉を紹介しています。
グリットとは「やり抜く力」のことです。
困難にも屈せず長期的な目標達成に向けて全力を尽くす「やりぬく力」のことです。

心理学的用語としては「長期目標に向かう時の粘り強さとやる気」を意味します。

この「やり抜く力」を支えるのが、拡張的知能観です。

自分の知能に関して2つの考え方があります。
「固定的知能観」と「拡張的知能観」です。

「固定的知能観」とは人の知能とは、個々人で持って生まれたものとして固定されているという考え方。
知的能力は生まれたときから決まっていて、どんなに個人が努力しても変わらないというもの。

もう一つの「拡張的知能観」とは能力は変更可能なものととらえて、「努力は経験や努力を重ねることによって高めることができる」という考え方です。

後者の「拡張的知能観」こそがGrit「やり抜く力」を支えるというわけです。

目標を諦めて投げ出したくなるとき、人は何のせいにするでしょう。

「固定的知能観」の人つまり、「自分の能力は決まっていて、生まれつきだ」と考えている人は
「うまくいかないのは自分に能力がないせいだ」と考えてしまいます。

それに対して、「拡張的知能観」の人、つまり「能力は努力や経験によって高めることができる」と考えている人は、
うまくいかないのは「努力が足りなかった」「やり方を間違えた」など、自分の努力や行動のせいにします。

自分がコントロールできることに原因があると考えれば、「成功は自分の頑張り次第」と信じることができ、困難な状況でも努力を続けることができるのです。

この「固定的知能観」ですが、努力で自分を高めることなどできないと呪いのように自分の成長をストップさせてしまいますよね。

私も、子供の時、数学が苦手でした。
「絶対にできない」、と自分に呪いをかけていたのだと思います。

努力していなかったわけではないと思いますが、自分が自分に制限をかけていれば、伸びてはいけないのは納得できます。

これ、子育て中のお母さんにも、知って欲しい考え方です。

そして、能力は無限大だから「やり抜く力」をもち努力を重ねれば、成長の幅は広がっていきます。

筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

筋肉を使わないと、衰えていくように、意志力も使わないと衰えていくそうです。
逆に言えば、定期的に鍛えていけば、意志力も強くなっていくということです。

生活の中に、少しの誘惑に打ち勝って意志力を発揮していく場面を増やしていくと、少しずつ意志力は強くなっていくというのです。

子供が小さいうちから、工夫して意志力を発揮することを鍛えていけば、「やり抜く力」をもった大人になれそうですね。

以上、「やり抜く人の9つの習慣」を読み、感じたことをまとめました。

短い本で、端的にまとめてありますので、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。

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